11/23(土祝)代々木Barbara
RYOJIROCK presents「NAKED ROCK vol.9」
出演:カトウマサタカ / 有田健太郎 / 鈴木ナオト / 加藤卓雄 / 寒椿(仙台)/ RYOJIROCK
NAKED ROCK vol.9、皆さんお越しいただきありがとうこざいました。最高にいいイベントになったね。演者も客席もみんな本当に楽しそうで最高にいい笑顔が見られて嬉しかった。この夜を共有してくれて、一緒に作り上げてくれてみんなホントありがとう!!
このイベントを行うにあたって、ひとつ決めていた事があった。それはソロで活動を再開してからのこの2年半で出会った仲間達を呼びたいという事。昔からの仲間と演るのも楽しいし意味ある事だけど、今の自分がやって来たことの結果として、今、周りにいる仲間とやりたかった。俺を仲間と認めて受け入れてくれた連中を呼びたかったんだ。みんな二つ返事で受けてくれた。嬉しかったね。もう一人呼びたい奴が居たんだけど日程が被っていてNGで、とても悔しそうにしてくれた。その気持ちが嬉しかったよ。また呼ぶからね。
1番手、カトウマサタカ
ちょうど1年前にみずほ台おとなりで対バンして出会ったカティ。スタイルは全然違うのになんか気が合って、そこからちょいちょいイベントに誘ってくれてる。彼のお陰で出会えた連中も多い。強面の優男って変な奴だけど(笑)すごく世話になってる。
いろいろ考えたんだけどトップはこいつしかいないと思って声をかけたの。結果的に大正解だった。優しいフォークスタイルの楽曲なんだけど、曲が進むたび徐々に熱量を上げていく。この日の出演者の並びでトップにふさわしいステージを披露してくれた、ありがとう!!
2番手、有田健太郎
カティと出会った同時期、1年前の10月に豪徳寺leaf roomで対バンして出会ったありけん。めちゃくちゃ意気投合してその場で翌年のGW合同ツアー決めちゃうくらいだった。その日対バンだった小関峻もおとなりで出会った仲間。この後年明けにありけんのイベントで知り合ったのがこの後に出る鈴木ナオト。
ありけんはめちゃくちゃ律儀なやつで、たいして年齢変わらないのに「兄さん」てリスペクトしてくれる。先輩後輩変わりなく誰にでも面倒見のいい奴。
カティの次がありけんだとすごく安心感があるのは俺だけかな?この日もありけんらしい自由なステージだった。旅の景色が視えてくる曲達は本当に秀逸だと思う、ありがとう!!
3番手、加藤卓雄
タカオとは8月に出会ったばかりだ。スリークォーターの名前は知っていたし、当時下北沢界隈では有名だった。活動時期が俺のWONDER DRIVE初期と被っていて、たぶんどこかで対バンもしているはずだ。お互いまだ血気盛んだったから(笑)仲良くなることも認め合うことも無かったのかも知れない。俺的にはちょっと嫉妬していた。当時はどこに行ってもスリークォーターの名前は出たからね。もちろん加藤卓雄の名前も知っていたよ、俺が仲のいいお店には必ずと言っていいほどスケジュールに名前が出ているからね。だからきっといつか逢えると思ってた。
そんなタカオとは同い年。8月は俺から声を掛けた。お互いにバンドの名前を覚えていた事、同い年だった事がきっかけで仲良くなれた。俺たちは音楽という共通の言語で繋がっている。一般的な人付き合いともちょっと違うんだ、普段は一切会わなかったりするから。音楽を介して仲間になるという事は、付き合いの長さや時間はあまり関係ないという事だ、それは先の2人を見ても明らかだ。
タカオにはどうしても出てもらいたかった。彼の音楽でイベントが締まると思ったからだ。実際、3番手で大正解だった。イベント中盤で一度ぎゅっと締まる、場の緊張感を高めてくれる。闘う吟遊詩人、曲も歌も最高だった。最後の曲で涙腺崩壊するところだったのは内緒だ、タカオありがとう!!
4番手、寒椿。
今回一番若手の出演者、最初の出会いは昨年の春、東北ツアーの仙台MACANAでの対バンだった。よしの君のソロだった寒椿を観て、歌の巧さに度肝を抜かれた。きっと好きなアーティストが近いと声を掛けた。その時はお互いに遠慮がちで仲良くなれなかったけど(笑)Twitterを介して徐々に親交を深めた。俺にとっては憧れのボーカリストの一人だ。天才的な歌唱、グルーヴ、真似なんか出来ない。けど彼の歌から学ぶ事は多い。大好きな歌うたいだ。今回は5人バンド編成の寒椿からキーボードのあやこちゃんとサックスのたいしと3人編成で。
タカオがぎゅっと締めてくれた空気を、優しく解きほぐすようなソウルミュージック。歌の良さ、曲の綺麗さそしてやはり歌が素晴らしかった。初めて観た人たちは驚いたんじゃなかろうか。大切なイベントに参加してくれて花を添えてくれてありがとう!!
5番手、鈴木ナオト。
ナオトとは先にも言ったようにありけんのイベントで出会った。「兄さんに合わせたい兄さんがいる」というありけんの紹介でね(笑)。出会ってみたら同い年、貴重なタメ年で意気投合したよ。世代観が一緒だから曲調も感じる部分が多い。グッと来るモノが近いんだなって思ってた。そのあとライヴを観に行って確信したよ、ああ彼もこっち側の人間だなって。そのあとまた対バンした時もそうだった。テンションの上げ方とか人との関わり合い方とか、俺たちはどこか似てる。音楽に対して正直で、直感的で、その時感じた事を大切にするアーティストだと思った。その上でメロディも良いんだから尚更だね。
しばらく体調不良だったみたいだけど、この日はそれを感じさせることのないエネルギッシュなステージを観せてくれた。ドラムとギターを入れたトリオ編成でギターをかき鳴らし歌うロックシンガー。俺には無い大人の色気をちゃんと出せるかっこいい歌うたいだ。ナオトありがとう!!
トリはわたくしRYOJIROCKでした。みんながここへ向けて空気を作ってくれた。本当にそう思ったしそう感じたのは俺だけじゃ無いはず。あの場に居たみんな感じてたと思う。もうね、その時点で胸いっぱいで。しかも当日朝まで準備しててあんま寝てなかったし、1番手のカティからナオトまで楽しくてずっと踊りながら観てて既にヘトヘトで(笑)、でもなんでだろうね、あの空気はすごいよ、力が湧いて来るんだもの。
みんなのお陰で最高のライヴが出来ました。当日の昼しかリハの時間が取れずに若干不安はあったものの、うちのリズム隊もガッツリやってくれたし俺もやり過ぎてやらかすところもありつつだけど良いライヴが出来たと思う。
本当にね、みんなが楽しそうで。ていうか楽しんでくれてたのがよく解って嬉しかったな。客席も演者もみんな本当に楽しんでた。こんなに楽しいイベント、いつぶりだろうか?なかなか無いよ。
この夜を共有してくれたみんな、本当にありがとう!!みんなが一緒に作り上げてくれたイベントです。みんなの気持ちがひとつになったイベントです。語彙力なくて申し訳ないけど本当に最高でした、感謝してます!!
またやろう、またみんなでこういう幸せなイベントやろうね!!
昨夜のお礼も込めてSinger Song Fighterの動画を1曲フルでアップしました。闘い続ける歌うたい達のアンセムになって欲しい、そして頑張って生きているみんなの応援歌になればと思ってる。
今まで出会って来た歌うたい達へ感謝の気持ちを込めて作った曲です。俺にしか歌えないし俺だから歌えるこの曲をみんなに捧げたい。聴いてください。
RYOJIROCK – シンガーソングファイター (LIVE) 2019.11.23 代々木Barbara
イベントの画像、たくさんあるのでセレクトして後日アップしますね。
本当に長い間音楽を続けて来て、その中で何度も挫折したし何度も折れそうになった。実際心折れて辞めた時期もあったよ。それでもやっぱり音楽が好きで歌いたくてまた戻って来た、それが15年前の事。それからずっとバンド活動を続けてきたけど、その先の自分が見えなくなって悩んだ。そして2年前の初夏にもう一度一からやり直して生まれ変わった気持ちで音楽と向き合いたいという想いで弾き語りを始めたんだ。
最初は右も左も解らず弾き語り界隈に仲間もおらず、バンド時代からの仲間であり先輩のkurosawadaisukeにツアーを世話してもらったりした。その後も自分でいろんなお店に直接連絡をして出演交渉をしたよ。小さなライヴバーやライヴカフェ、ライヴハウスが主だった俺にはどのお店も初めての場所だ。必死で歌った、もともと弾き語り界隈でやって来た連中と肩を並べるには自分の弾き語りスキルは低かった。弾き語りとバンドのギターボーカルは違う。
それで自分のストロングポイントを考えた。歌の強さにはもちろん自信を持っていたけどそれだけでは足りない。まずはRYOJIROCKという歌うたいを知ってもらわなければならない、興味を持ってもらわなければならない。そこでルーパー演奏を始めた。実際にライヴで使い始めるまで半年くらいは毎日練習したよ。人とは違う表現方法、ルーパーの存在が必然的な演奏と楽曲の在り方を目指した。最初の頃はたくさん失敗したし、恥ずかしい思いもしたよ。バカにした目で観る奴もいたし、俺を見下す年下の演者もいた。悔しかったよねそりゃ。でも折れなかった。それで上等、だってまだ生まれ変わったばかりでやり直しの途中。それに俺の中には30年以上積み重ねて来た経験がある。今をしっかり闘って自分のスタイルを確立すれば、過去の経験だって最大限に活かせる。そう思って続けて来た。
バカみたいにがむしゃらに戦い続けて2年半、ようやく自分のスタイルを確立出来たと自信持って言えるようになった。みんなと肩を並べて闘えるようになった。そしたらもう負けないじゃん、俺もともとすげーし(笑)。バンドマンだからバンドのライヴは最強だし、ルーパー演奏だって誰にも真似出来ないような事が出来る。そしてギター1本で歌う純粋な弾き語りだって誰にも負けないって言える(勝ち負けではない)今、最高の状態だと思う。そんなタイミングで最高の仲間と出会えてこうやって一緒にイベントを作ってくれて最高過ぎるなと思う。音楽は年齢じゃない、どれだけ周りの音楽を受け入れて、その上でどれだけ自分の音楽と向き合えるかだと思う。だから俺の周りは最高なヤツらばかりだし俺だって最高だ。
まだまだこれからもみんなと一緒に切磋琢磨していきたいぜ。よろしく頼むよ。